インタビュー

ガーベッジ・ペイル・キッズやワッキー・パッケージのイラストレーター:ジョン・パウンドのインタビュー

ジョン・パウンドのイラスト作品

アメリカのイラストレーター:ジョン・パウンド

今回は、TOPPSのトレーディングカードシリーズ、ガーベッジ・ペイル・キッズやワッキー・パッケージのイラストレーターとしても、お馴染みのジョン・パウンドのインタビュー紹介します。

Toppsの名作トレーディングカードシリーズのガーベッジ・ペイル・キッズやワッキー・パッケージといえば、アメリカで今も尚、長く愛されている不朽の名作トレーディングカードシリーズです。
つい最近も、ガーベッジ・ペイル・キッズのグッツが販売されたり、ワッキー・パッケージのニューバージョンがリリースされて日本のお店でも購入できるようになりましたね^^


それでは、ジョン・パウンドとのインタビューをどうぞ!




ジョン・パウンドのイラスト作品ジョン・パウンドのイラスト作品

ジョン・パウンドのイラスト作品ジョン・パウンドのイラスト作品

ジョン・パウンドのイラスト作品ジョン・パウンドのイラスト作品

ジョン・パウンドのイラスト作品ジョン・パウンドのイラスト作品


イラストレーター:ジョン・パウンドのインタビュー



Masa: 
あなたが、アーティストとしてのキャリアを目指すことになった理由は、どんなきっかけだったんですか?


John Pound:
僕の高校では、二週間に一回に出版される新聞があったんだ。

新聞用のカートゥーンやコミックのイラストを描けるために、ジャーナリズムという科目を選んだんだけど、初めて自分のアートを新聞で見たときに、多くの人をアートというエンターテイメントで楽しませられる事を感じたんだ。

そして、読者たちと一緒に冗談をシェアしたり、楽しんだりする事ができる。その時に、カートゥーンを描き続けるために、イラストレーターになることを決意したね。




Masa: 
アーティストとして、どんな物や出来事から影響を受けてきましたか?

John Pound:
子供の頃、テレビのカートゥーンを見たり、コミックを読んだり、プラモデルのモンスターを作ったりする事が好きだったね。

そして、アメリカには、MADというユーモア雑誌があって、この雑誌は、ポップカルチャーや、映画や、広告教会などを皮肉ったテーマの面白いて、ユニークな雑誌なんだ。

MADマガジンは、多くのアメリカ人のアンダーグラウンド系アーティストをインスパイヤーしてきた。MADマガジンのおかげで、広告やメディア業界を信用しないようになったね。(笑)。

そして、様々なコミックコンベンションでは、他のアーティストに出会うことができて、彼らのテクニックを学ぶことができたんだ。

そうして、コミックの出版社や、編集者に出会うことができた。その環境には、とてもインスパイヤーされたね。

ビジネス的にアートを作る時は、クライアントの希望に合わせて、彼らの望んでいる描いて欲しいアイディアを形にしてきた。

そのためには、私は色んなアイディアをスケッチして、クライアントに見せ、電話やEメールで一緒に相談してきた。

自分で好きなアートを描く時は、周りの環境にとてもインスピレーションを受けるね。

特に、パソコンのコード(プログラム)を使って、普通の本やポスターの「偽物」や、「意味のない」バージョンを作る事が好きなんだ。

これらのアートは、とくに深い意味がないので、デザイン的なことに集中できる点が面白いんだ。

パソコンコードアートでも、イラストでも、取り合えず、デザイン的にに見た目のいいアートを作りたいと思っているんだ。




Masa: 
アート作る際、どんなメディアか、マテリアルを使う事が好きですか?

John Pound:
昔、アクリルとか、エアーブラシを使うのが好きだったね。最近まで、簡単で早いから鉛筆で絵を描く事が多かったね。

でも、今、ディジタルコードを通してカートゥーンをデザインすることが好きだから、それがお気に入りの作り方かな。

コードを書いて、色や、スタイルや、レイアウトや、テーマがランダムに選べられる。

こういった感じで、インスタントなコミックを作れる。まだ出版していないけど、自分のために一冊印刷して、自由に読めるからいいね。



Masa: 
今までやってきた作品の中で、どんな仕事が一番楽しかったですか?
作ってきた作品の中で、どの作品に一番思い入れがありますか?

John Pound:
ガーベッジ・ペイル・キッズの仕事は、やっぱり楽しくて、とても人気があったけど、それ以上に、今は、自分の私的なプロジェクトをとても気に入っているね。

ディジタルコードのコミックは、自分のプロジェクトでやっているから、お金のためではなく、自分のためにやっているから本当に楽しいね。

このアイディアは、かなりユニークで、おかしいはずだけど、逆に、それが、いいアイディアだと思んだ!

この一つの簡単なアイディア(つまり、コードアート)は、大きなアートシリーズになって、新しいアート世界のドアを開けたと思っているよ。



ジョン・パウンドのコードコミックアートジョン・パウンドのコードコミックアート

ジョン・パウンドのコードコミックアートジョン・パウンドのコードコミックアート

ジョン・パウンドのコードコミックアートジョン・パウンドのコードコミックアート

ジョン・パウンドのコードコミックアートジョン・パウンドのコードコミックアート


Masa: 
あなたは、ガーベッジ・ペイル・キッズのイラスト描きましたが、その仕事のきっかけは?

John Pound:
僕は、ただ運が良かった!(笑)。みんなも知っていると思うけど、アート・スピーゲルマンというアーティストが私に連絡してきて、Wacky Packages(ワッキー・パッケージ)のためにイラストを書いてくれと頼んできたんだ。ワッキー・パッケージというトレーディングカードシリーズを知っている人は多いと思うけど、あれは有名なグッズのパロディーカードなんだ。


Wacky Packages(ワッキー・パッケージ)Wacky Packages(ワッキー・パッケージ)

Wacky Packages(ワッキー・パッケージ)Wacky Packages(ワッキー・パッケージ)

Wacky Packages(ワッキー・パッケージ)Wacky Packages(ワッキー・パッケージ)

そして、Toppsというトレーディングカードの会社は、その時もう一つのアイディアがあった。あの当時の人気あったCabbage Patch Kidsという人形のパロディーカードを作りる予定だった。
結局そのカードシリーズは、「Garbage Pail Kids(ガーベッジ・ペイル・キッズ)」というパロディーの名前になった。

僕は、このシリーズのために多くのスケッチや、サンプルを描いて、Toppsに送ったよ。彼らは、僕のスケッチをとても気に入ってくれて、二ヶ月の間で44枚のイラストを依頼してきたんだ!
納期は非常に短かったけど、結局は全てやり終えたよ。そして、そのシリーズのカードは、びっくりするくらい売れた。(日本では「ぶきみくん」というカードで売り出された)

ガーベッジ・ペイル・キッズのカードの人気が物凄かったから、またToppsにイラストを依頼されて、数百枚のカードデザインを描いたんだ。
そして、僕は他のアーティストにGPK(ガーベッジ・ペイル・キッズ)の描き方を教えて、一緒に多くのカードをデザインした。




ジョン・パウンドの作品:ガーベッジ・ペイル・キッズジョン・パウンドの作品:ガーベッジ・ペイル・キッズ


ジョン・パウンドの作品:ガーベッジ・ペイル・キッズジョン・パウンドの作品:ガーベッジ・ペイル・キッズ

ジョン・パウンドの作品:ガーベッジ・ペイル・キッズジョン・パウンドの作品:ガーベッジ・ペイル・キッズ

ジョン・パウンドの作品:ガーベッジ・ペイル・キッズジョン・パウンドの作品:ガーベッジ・ペイル・キッズ


Masa: 
ガーベッジ・ペイル・キッズのイラストは、全てあなたのオリジナルなデザインでしたか?

John Pound:
半分くらいは僕のデザイン、半分くらい他のToppsアーティストのデザインだったね。時々、Toppsの人は私にスケッチを見せて絵を描かせたり、時にはアート・スピーゲルマンと電話でアイディアについて話し合ったりもしたね。





Masa: 
80年代は、特にカートゥーンアートや、トイや、トレーディングカードの名作が世界的に豊富な時代でした。

あなたは、この時代からアーティストとして活躍していますが、これについてどのように感じますか?80年代は、特別な時代だったと思いますか?

John Pound:
携帯電話やインターネットの中毒者がまだ出てなかったからかな~?(笑)




Masa: 
アメリカのアートシーンと海外のアートシーンには、大きな違いがありますか?

John Pound:
アメリカのアートシーンでは、アートグッズを売るプレッシャーがかなり強くあります。アートも全てビジネス的な考え方だと思います。

逆に日本もそうなのかな? 分からないけど。僕にとってはビジネス向けのアートより、アーティストの興味やアーティストのハートから出るアートの方が面白いと思うね。




Masa: 
あなたは、他のアーティストの作品などをコレクションしていますか? または今気になっているアーティストの作品は?

John Pound:
僕は、アートブックや、グラフィックデザイン系ブックを集める事が好きだね。現代アーティストの中では、ヘニング・ワゲンブレス(ドイツ)や、ダーレック(本名:ジェイムズ・マーシャル)や、ジョン・ウェスリーなどのアーティストが好きだね。

後、ケイイチ・タナアミや、ムラカミなどの日本人アーティストにも興味はあるね。最近、シンジロウ・オカモトというアーティストの本を買った。面白い本だと思うね。

そして、ディジタルコードアートを通して、景色のデザインを描く事が好きになったから、ホクサイやヒロシゲなどのアーティストの作品を見るといつも感動するよね。

彼らのデザインは、シンプルで上品だけど、パワフルな気持ちを感じるね。




Masa: 
あなたは、RAN DUMというディジタルコードアートを作っていますね。あなたのファンや、ウェブサイトの読者は、このアートをどう感じているのでしょうか?

John Pound:
ハッキリ言うと、こういう作品を理解してくれるファンが少ない!僕は、まだ展示していないし、ウェブサイトだけで見る事ができるんだけど

このアートは、アートディレクターの目に止まれば、いつかマガジンのカバーや、CDカバー、ポスターに使われると思うね。



Masa: 
あなたは、アメリカでは、多くのギャラリーで作品を展示しています。今後、他の国で展示を開く予定はありますか?

John Pound:
まだ具体的な予定がないけど、海外のギャラリーと一緒にプロジェクトができれば嬉しいね。今の時代は、アートをネットで買って、送って、違う国で印刷されるというアイディアが好きだね。



Masa: 
今後のアートプランは?

John Pound:
今、ディジタルコードアート関係の本を出版する事を考えているよ。様々な出版社と話し合っている。彼らも面白いアイディアがあるかもしれないね。



Masa: 
今回は、インタビューありがとうございました。


John Pound:
ありがとう!!



ジョン・パウンドのアートキャリア

  • 1967年-1970年:高校生頃の新聞のためにコミックを描いた。
  • 1970年:大学に入学して、最初のサンディエゴコミコンをオーガナイズ。
  • 1970年:アンダーグラウンドコミックを描いたり、コミックカバーをデザインしたり、Tシャツをデザインしたり、サイカデリック系アートを描く。
  • 1980年:ファンタシーアートの限定プリントを描いた。そして、コミックブックのカバー、SF系の本のカバーアートを描いた。
  • 1984年:Toppsのワッキー・パッケージイラストを描いた。GPK(ガーベッジ・ペイル・キッズ)のイラストを描き始めた。
  • 1990年:様々なカバーアートや、イラストを描いた。
  • 1992年:初めてパソコンコードを通して、ランダムコミックというアートの手法を開発。
  • 1997年:www.poundart.comというウェブサイトを作った。Meanie Babiesというトレーディングカードシリーズを描いた。
  • 1998年:SHORTY’Sというブランドのためにスケートボードアートを描いた。
  • 2000年:再度、GPK(ガーベッジ・ペイル・キッズ)のイラストを描いた。パソコンでコミックを描き続けた。ローカルのギャラリーでポスターなどの作品を展示した。
  • 2010年:自身の本を製作。パソコンコードアートを作り、コードアートブックを製作している。



イラストレーター:ジョン・パウンドのオフィシャルサイト

John Pound Art